企業や団体のノベルティとして根強い人気を誇る「ピンバッジ(ピンズ)」。
胸元やバッグにさりげなく付けられるため、普段使いされやすく、長く手元に残るアイテムです。小さなサイズながらも、仕様や仕上げの選び方ひとつで印象は大きく変わります。今回は、代表的な製法と仕上げの特徴をわかりやすくご紹介します。
ピンバッジで使われる主な仕様
■色差し
金属の凹みにカラーを流し込み、焼成または硬化させる仕上げ。
ロゴカラーをはっきり再現でき、鮮やかで高級感のある仕上がりになります。段差を活かしたデザインに向いていますが、細かいグラデーション表現は苦手です。
おすすめシーン:企業ロゴ、周年記念バッジ、シンプルで色数の限られたデザイン
■ダイキャスト(立体成型)
金属を型に流し込み、立体的な凹凸や厚みを表現できる方式。
重厚感があり、手に取った瞬間に「特別感」を演出できます。反面、金型費用がかかるため、中〜大ロットでの制作に適しています。
おすすめシーン:キャラクターやシンボルを立体的に見せたいとき、役員記念品、限定ノベルティ
■オフセット印刷・インクジェット印刷
金属面に直接フルカラー印刷を行う方法です。イラストや細かな模様、グラデーションなども忠実に表現できます。耐久性を高めるため、透明樹脂で表面を保護するケースが一般的です。
おすすめシーン:キャラクターグッズ、展示会やイベントで配布するカラフルなノベルティ、細かいデザインの再現が必要な案件
■エポキシ盛り(樹脂コーティング)
印刷や色差しをした表面に透明の樹脂をドーム状に盛る仕上げです。
光沢感と立体感が加わり、デザインを美しく保護できるため、耐久性が高まります。
おすすめシーン:印刷系デザインの表面保護、屋外イベントや日常使いを想定したピンバッジ
仕様を選ぶときのポイント
- 表現したいデザイン:単色ロゴなら色差し、立体的に魅せたいならダイキャスト、細かい表現や写真入りなら印刷方式が最適です。
- 予算とロット数:金型が必要なダイキャストは中〜大ロットに適し、少量多品種なら印刷方式がおすすめです。
- 使用シーン:長く愛用される記念品なら高級感のある仕上げ、イベント用ならカラフルでインパクトのある仕上げなど、ターゲットに合わせて選びましょう。
まとめ
ピンバッジはサイズこそ小さいものの、仕様の選び方によってブランドイメージやメッセージの伝わり方が大きく変わるノベルティです。
色差しの鮮やかさ、ダイキャストの重厚感、印刷方式の表現力、エポキシ盛りの耐久性…。どの仕様にもメリットと特性があり、目的やご予算に応じて最適な組み合わせを検討できます。
御社のロゴやメッセージを、より印象的に、そして長く残る形で伝えるために。
私たちは仕様の選定からデザイン提案、量産まで一貫してサポートいたします。
「こんなピンバッジを作りたい」というイメージがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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