大文字コラムvol.13「IPXってなんだ? 夏によく聞く防水・防滴のアレコレ」

先日お休みを頂いて、南の島へプチ旅行に行ってきました。丁度良い暖かさでとっても過ごしやすく、ついつい食べ過ぎてしまったり…。慌てて運動もしなければと思い、まだ少し冷たさの残る海でもしっかり泳ぎました。入ってしまえば意外と平気なもので、ウミガメいないかな~なんて探しながら結構な間海の中に(笑)。
綺麗な海を見るとついつい写真も撮りたくなるので、防水ケースに入れた携帯を首から下げながら泳いでいたのですが、本当にあれって水が中に侵入しないんです。どれだけ激しく泳いでも大丈夫で、正直半信半疑だったのでビックリ(←)。今回は、これからの季節に大活躍する機能である防水・防滴についてお話していきます。

製品の防水等級が分かる記号『IP規格』

世の中には色々な防水・防滴アイテムが存在しますが、それぞれの防水・防滴レベルはどこでチェックできるかご存じでしょうか?それは、製品に書いてあるIP規格の表示によって分かります。IP規格とは、水の浸入からの保護に関しては保護等級を規格化した物です。よく、防水ケースのパッケージなんかには『IPX4』なんて書いてありますよね。それこそが、製品の防水等級を見極める重要記号なんです。保護等級とは、機器の防塵、防水に関する保護を規格化しているもので、IEC(国際電気基準会議)及びJIS(日本産業規格)の2つの規格(内容はほぼ同じ)で規定されています。機器の保護等級を記号で示したものです。IP規格で分かるのは防塵等級と防水等級で、IPの後ろにすぐ来る数字が防塵等級で「X」と省略されていることが多いのですが、
この場合防塵のテストは実施していないことになります。その次の数字が防水等級を表しているのですが、今回は防水について解説していきます。

意外と知らない! 防水・防水の違いとは?

防水等級は0~8の9等級に分かれています。具体的には

0 IPX0 保護されていない
1 IPX1 垂直に落ちてくる水滴に有害な影響がない
2 IPX2 垂直から15度の範囲で落ちてくる水滴に有害な影響がない
3 IPX3 垂直から60度の範囲で落ちてくる水滴に有害な影響がない
4 IPX4 あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない
5 IPX5 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない
6 IPX6 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない
7 IPX7 一時的に一定数の水圧(水深)で水没しても内部に浸水しない
8 IPX8 継続的に水没しても内部に浸水しない

このように、製品が耐えうる水の勢いや侵入する範囲によって等級は分けられております。
また、一般的には等級1~3が”防滴”、4~8が”防水”に区分分けされております。
但し、防水試験は常温の真水で行われるのが一般的で、塩分を含む海水や化学物質を含む雨、アルコール類、せっけんなどは、保護性能には含まれていません。なので、使う場所やシーンを考えながら製品を選び、より快適にアウトドアを楽しみましょう♪